『スマブラ for』と向き合ってみる

今日も元気に乱闘しましょうね。(WiiU版にて)

2015年9月13日、
『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS』が発売1周年を迎えました。
来る30日には新ステージの追加配信、
参戦希望キャラクターリクエストの投稿も10月3日まで受付中と
更に広がる本作について、まずは1年間、
発売日から遊んできた今の感想を、長文になりましたが綴ってみました。
楽しくて、そして愛と素敵がいっぱい詰まったゲームだと思います。

『スマブラfor』は3DS版とWiiU版という二機種での展開ですが、
私は両ソフトを所有し、遊んでいます。
本記事でも両方について扱います。



『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』公式サイト
http://www.smashbros.com/jp/

スマブラの概要、ルールはこちらの動画が分かりやすいです。
「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS 紹介映像」
https://www.youtube.com/watch?v=9a8Kz0wcJwk


私はスマブラシリーズはそれまでほぼ未プレイで、
本作でようやく初体験のようなものでした。

さすが長くたくさんの人々に遊ばれてきたスマブラ、楽しいです!
複雑なコマンド入力は無しで単純明快。
時折出てくるアイテムで大騒ぎ。
やはりゲームとして面白いです。

そして懐が深い。
強さを極めんとするガチ派から、
みんなでわいわいなエンジョイ派、
カービィさんをぽよぽよさせて眺めるリラックス派も生息。私です。
私の勝率は残念な感じですが、そこまで気にせず、
1年経ってものんびり楽しく遊んでいます。
オンラインで遭遇の折には、どうぞよろしくお願いいたします。

遊び続けられる理由は、きっとその徹底したサービス精神。
対戦ゲームのがっかりを丁寧に和らげてくれる配慮は、
その基本となるルールはもちろん、
「世界戦闘力」や各種アイテム等様々な場面で伝わってきます。
そして様々な要素で盛り上げ、楽しませてくれるのが嬉しい!
同時に、日々真剣勝負な猛者たちのことも
もちろん忘れられていないということも感じられました。


さて、魅力たっぷりなこのゲームの持つ特徴の1つが、
様々なゲームからキャラクターやBGM、ステージ等の要素が大集合していること。
出典元となったゲームを遊べば遊ぶほど、
大量に仕込まれたネタに気付くことが可能になり、
スマブラの楽しさも更に増していきます。
様々なゲームからキャラクターやアイテム、音楽、舞台が
丁寧に吟味された上で、明るく楽しく熱々状態でラッピング。
キャラゲーの理想形の一つ、それもスマブラといえるでしょう。

私は『とびだせ どうぶつの森』でよく遊んでいるので、
やたらアグレッシブな「むらびと」の参戦は即購入決定するほどのインパクト。
ゲーム内でしずえちゃんのフィギュアを手に入れるため必死になりました。
殴り合うBGMとして「純喫茶”ハトの巣”」はやっぱり反則!
笑いが止まらなくなっちゃいます。


私はスマブラを始めた当初は
ソニックというキャラを通じてスマブラの操作に慣れていきました。
出典元であるソニック本編の操作感覚の延長で動かせて、
しっくりきたんですよね。

他にもキャラクターの造形、操作感等様々な部分において、
原作の要素が活かされ作り上げられていると感じました。
人それぞれ解釈やこだわりによって抱く感想は異なるのでしょうけれど、
私はスマブラの味付けはかなり好みです。
かっこよく決めつつ、とぼけた部分もあったりしてなんだかかわいらしさがある。
それぞれのキャラに親近感と愛着がわきました。


既に知ってるキャラを眺めて動かして殴られてで充分楽しいのですが、
折角なので、それまでよく知らなかったキャラやBGMの
出典作品を遊んで回ることにしました。
特に印象が変わった作品、キャラクターについて振り返ってみます。

まずは『ゼノブレイド』のシュルク。
彼のことを知らなかった当初は、ふっとばされる度に
「なんだこの海パン!服着ろ!」とか思ったものですが、
(彼、色替え8種の内7種は服を着ていて、残り1種が唐突に海パン姿なのです。)
ゼノブレイドを実際遊んで彼の人柄や苦難に満ちた旅路を知った後は、
スマブラで彼にボコボコにされても
「シュルクくんだからね。うん、いいよ。」と納得するようになったのでした。
あと、ゼノブレ本編で海パン装備してみたら、結構強くて助けられた……。

『新・光神話パルテナの鏡』のブラックピットにも謝りたいです。
初めて見た時「差も少なさそうだしピットくんの色替え扱いで良いのでは?」
と思ってしまいましたが、物語を一通り知った今となっては
彼が一人のキャラとして参戦してくれたことは大歓迎です。
『新・光神話~』は超絶妙バランスなシューティングゲームでした。
個性豊かなキャラクター達が織りなす物語は、
ユーモアたっぷりかつ抑えるところはきちんと抑えられて非常に面白かったです。
スマブラに戻ってくると、キャラもステージも以前と違って見えました。
パルテナ様とブラピの参戦、とても嬉しいです!


『スマブラ for』は3DS版とWiiU版のそれぞれに良さがありますが、
私はWiiU版を長く遊んでいます。
画面がきれいであることと、収録曲数が多いから。
そして8人乱闘熱いです。8人デデデ祭りは大笑いしたなー。
だからといって3DS版も放置することはなく、
WiiU版で遊ぶ時にコントローラとして使えるし、
気軽に取り出せる携帯機の良さはスマブラと好相性。
なんだかんだで両方持っていて良かったです。

WiiU版ではサウンドテストつけっぱなしでの寝落ちが何度かありました。
収録されたBGMは凄まじい曲数(数百!)かつ出典は恐ろしく広範囲。
ひたすら美味しいとこ取り、そしてアレンジも素晴らしい。
色々と心配になってしまう程の贅沢さです。

幅広いタイトルから選出されているので、知っている曲に当たると
「あの場面で流れたあの曲だ!」と記憶が蘇ります。
逆に初めて聴いた知らない曲を辿っていくことももちろん可能。
スマブラで知ったタイトルをバーチャルコンソール等で遊んだ後、
戻ってきてBGM発見。俺曲セレクトでの選出率を上げるのでした。
(WiiU版ではステージ1つに対するBGMが複数用意されていて、出現確率を調整できるのです)

さて、本作には1977年から2015年まで、
約40年にわたるタイトル、ゲームの姿を様々な形で垣間見ることできます。
今こうして私が遊んでいるゲームができるまで、
多くの人の手によって様々なゲームが作られ、そしてここまで育ってきた。
この1年、スマブラをきっかけにそのことが認識から実感へと変わりました。
今までずっと遊ばせてくれたこと、
そしてそのことに気付かせてくれたことに感謝したいです。

これまで遊んだゲームの思い出がたくさん。
でも、まだまだ知らないゲームのこともいっぱい。
スマブラには、触れる人の過去と現在、
そして未来のこともたくさん詰まっていて、
思い出アルバムのようでもあり、地図のようでもあります。
さあ、次はどんな世界へ導いてくれるのでしょうか?