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ヨッシーさんかわいさ増量中 |
夏休みの自由工作、何作ったか覚えてる?
『ヨッシーウールワールド』を始めました。
発売前は「なぜ夏場に毛糸なんて暑苦しい物を……?」
と思っていたのですが、
実際遊んでみると暑すぎず寒すぎず、
優しくて、とても楽しい世界が広がっていました。
まだ途中ですが、すっかり気に入ってしまいました。
夏休みを迎えた子どもと親御さんへの
こだわり素材で仕上げたプレゼントという印象を受けました。
まさに手作り感溢れるゲームです。
毛糸、布、プラスチックやアクリルビーズ、針金、木材などなど
実在する素材のような質感で表現された世界は
まるで見応え触り応えたっぷりな手芸作品。
これは大きめの画面で質感をしっかり堪能することを強くおすすめします。
ゲームパッドだけで遊ぶのは非常にもったいないです。
ああ、HD画質ってスバラシイ。
夏場にウールは暑くない?という疑問は
様々な色と素材を用いることで解決。
寒色でまとめてひんやりした洞窟もあれば
さらっとした布地で爽やかにまとめたステージも。
スパンコールやボタンはたっぷり、木で作ったギミックも散りばめて
体感温度は夏の木陰、冬の日だまり。
画質の良し悪しを語る時、
よく水や波の表現を引き合いに出されますが
こんなかわいらしい波の表現はそうそう無いのでは。
そして音楽がとても良いんです。
アコースティック感を全面に出したBGMは暖かくて軽やか。
優しい曲も、切なくて涙が滲んじゃうメロディーも、
愉快でやんちゃなサウンドも詰まって
押し付けず、さりげないけれど、実はかなり豪華です。
それでいてゲームはきっちりヨッシーしています。
本作は素材をしっかりさせることで
ギミックに説得力が出ているのが面白いです。
結び目を解いて開く場所があったり、
クッションのような壁はぎゅーっと押し込める場合も。
でもさすがヨッシーの名を冠するだけあって
ややいじわるな配置もちょいちょいあるよねー。
アイテム収集課題が充実しているゲームなのですが、
飽きが来にくく、観察しがいがある画作りになっているのは嬉しいです。
2人プレイも中々面白いです。
協力プレイでより遊びやすく?のはずが、
逆にスリリングな展開の連続になって笑ってばかりです。
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地味にマチ針がいい味出してます |
さて、ソフトの発売時期というのは
大人の事情による様々な決定要素があるものですが、
夏休みが始まるタイミングで出したのは確かにベストアンサーなのかも。
ほのぼのした内容で、丁寧なゲーム性。
操作を身につけさせていく過程の作りがうまいです。
簡単なステージも意外と収集課題がしっかりしているので
じっくり時間をかけて楽しめます。
簡易託児所として中々優秀なソフトかもしれません。
で、これ遊んでいて楽しいのですがそれに加えて、
「自分も作ってみたい!」という衝動がかなり湧いてきます。
こんなジオラマ欲しいなって思わせるゲームは結構あるんですけど、
クラフト欲求を思いっきり刺激されたソフトは初めてです。
もし私が今小学生だったとしたら
確実に手芸屋に走ってることでしょう。
かつて夏休みの宿題はちょっとイヤだったんです。
私はぼんやりもので頭が悪い子どもだったから、
自由研究とか工作とか、自分で題材を選定するものが苦手でした。
おかげで特に自由工作は両親にだいぶ迷惑をかけてしまいました。
もしあの頃このゲームで遊べたら、あの宿題が楽しくなっただろうし、
題材探しで毎日が更に面白くなったかもしれません。
いいなーいいなー。
もちろんこの通り、
自由工作とはもはや縁の切れた大人ユーザーも楽しんでいます。
様々な場面で、うまいことできてるなーと感心しきりです。
きちんと旅を終えたらまた感想の記事を書きますね。
関連
「『ヨッシーウールワールド』の編み目は丁寧です」(2015年11月27日)
http://pinklight322r.blogspot.jp/2015/11/yoshiwoolworld2.html
全コースクリア後の感想はこちらに。いやはや素敵なゲームでした。