敢えてアーカイブスではなくディスク版で |
去年遊んだRPGで特に印象的だったのがこのゲームでした。
『ベイグラントストーリー』一周目終了にあたっての感想です。昨年6月の文章を直して掲載……。
これは間違いなく名作だと思います。ですが、私はこのゲームを人に勧められるかというと、その癖の強さ故に少々躊躇します。
こちらのゲーム、ジャンルは「ロールプレイング・アドベンチャー」。触り心地としてはARPGとADVを混ぜ混ぜという印象です。
勧善懲悪ではなく、様々な思惑が入り乱れるストーリー、不気味さと魅力に満ちた謎、重厚な空気感はやはり松野泰己氏によるもの。音楽もグラフィックも当時を考えるとまさしく一級品。ですが、戦闘システムがかなり尖っているので、ぼんやりものの私には思いっきり刺さりました。
いたい!
~大雑把なあらすじ~
かつて大魔導師により築かれ、25年前に突如として崩壊した都市レアモンデ。公爵邸占拠事件の犯人グループを追う任務でそこを訪れた主人公アシュレイは「魔都」と呼ばれるレアモンデに眠る秘密とそれを巡る陰謀に巻き込まれ、ゾンビやらトカゲやら個性豊かな住民達に絡まれつつワイン収集をします。最後ふざけた。ごめんなさい。
不気味で怪しい「魔都」レアモンデ。
住む人間のいなくなった街の空気は乾き、冷たい静寂に満ちています。
舞台となるこの街は丁寧に作りこまれていて、見どころも色々ありました。屋外の日差しは暖かで、街角で水音を聞いてるだけでも飽きないです。夏にはこんな街へ避暑に行きたいと思ったりしました。
もちろん危険な場所もいっぱい。霧の森は歩いていて不安になってくるし、坑道は息が詰まりそう。地下街は完全にホラー。寂しい怖いやばい。
グラフィックは2000年発売のPS用ゲームとして本当に素晴らしいと思います。現在のゲームはとてもきれいなグラフィックのものが多いけれど、ここまでの道程には必ずこのゲームもあったはず。
音楽はさすがの一言。様々なフィールド、シーンを盛り上げてくれます。曲聴きたさに頑張っていた部分は大きいです。
キャラクターデザインも確か。モンスターデザイン、特にファントム系モンスターが逸品。人物は男女問わずなぜか露出度高めです。女性キャラはタータンチェックのスカートがおしゃれなサマンサさんが好み。そして子どもが天使みたいでかわいい!頭なでなでさせてほしいです……。
ゲーム自体は玄人向けでかなりの辛口といった印象です。深みのある、誠実な作りをされていると思いました。システムを理解し、じっくり付き合っていくことが大事。場当たりで対応しているといずれ厳しくなります。私は一周目ほぼ肉弾戦で通してしまったので、いずれ魔法も使いこなせるようにしたいです。最初からきちんと筆記具を準備して出発していればもっと楽しめたんだろうなー。
ただ、このゲームは万人向けとは言えず、かなり人を選ぶと感じました。
自分がどのようなルールで戦っているのかきちんと理解することが必要です。合わなかった私にはまさしく苦行でした。
法則を理解していなかったため、敵を殴っても殴っても1ダメージ。ボスの特殊攻撃や魔法でさっくりやられる。通常敵もそこまで優しいわけではない。多少時間もかかる。敵への安定した対処方に気付いたら同じ作業の繰り返しに突入。ロード時間も相まって武器の持ち替えが面倒。最後の最後、ラスボス戦まで辛かった。ゴリゴリにゴリ押してもう気分は登山。
とても辛かったけれど、それでも不思議なことに、エンディングを迎え一息つくと、このままでは終われないと思ったのです。こんな泥臭い行軍しなくとも、もっとすっきりと敵を処理することが出来たのでは?作り込まれたシステムには様々な遊び方ができそうです。
本作はクリアデータの引き継ぎができるので、二周目はもっと余裕をもってやれるはず。レアモンデに漂う不思議な空気の中には、噛めば噛むほど味わい深いスルメゲーってやつのスメルも混ざっているのではないでしょうか。
いつか私は再びあの不思議な魅力の街へ足を踏み入れるはずです。
進めるのに苦痛を感じ始めたリスクブレイカーさまへのお節介いくつか
・武器の属性・成長は戦いに大きく影響します。
何かしら敵を叩くとその種族への強さが上がり、代わりに他の二種類下がる様子。
種族ごとに武器を用意してガンガン叩けば法則がそのうち分かるはず。
相手によって武器を使い分けるとかなり楽になります。持ち替え面倒なのは我慢。
EVILに剣は割り当てないほうが良いかも?
相性表を作って整理すると分かりやすいです。
優先順位は調整しやすさで考えると
種族>属性>武器タイプかな?
・もちろん射程距離も重要。
・どうしても火力が足りない場合はチェインアビリティに救済措置が。
・地道に歩いて全エリア調べれば必ず進めます。見落とし注意。
・どうしても届かない足場に妖精の羽。ここぞというときに使いましょう。
・魔法無効かけた?
・本や攻略ページで調べることは決して恥ではないはず。
このゲームは多分、無理をしないほうがいいかもです。
とりあえず脱出したい という場合(以下反転)
・武器はボウガン一本で良い(はず)。
・チェインアビリティにゲインファントムとレイジングエイク。
・これで先手を取ってチェインを絶やさず繋げればなんでも倒せる(はず)。
・大聖堂一部マップは進めるまでひたすらがんばるしかない。
大丈夫。アクションゲームが致命的に下手かつ脳筋な私にできたから、諦めさえしなければ、あなたにもきっとできる。
こちらのゲーム、ジャンルは「ロールプレイング・アドベンチャー」。触り心地としてはARPGとADVを混ぜ混ぜという印象です。
勧善懲悪ではなく、様々な思惑が入り乱れるストーリー、不気味さと魅力に満ちた謎、重厚な空気感はやはり松野泰己氏によるもの。音楽もグラフィックも当時を考えるとまさしく一級品。ですが、戦闘システムがかなり尖っているので、ぼんやりものの私には思いっきり刺さりました。
いたい!
~大雑把なあらすじ~
かつて大魔導師により築かれ、25年前に突如として崩壊した都市レアモンデ。公爵邸占拠事件の犯人グループを追う任務でそこを訪れた主人公アシュレイは「魔都」と呼ばれるレアモンデに眠る秘密とそれを巡る陰謀に巻き込まれ、ゾンビやらトカゲやら個性豊かな住民達に絡まれつつワイン収集をします。最後ふざけた。ごめんなさい。
不気味で怪しい「魔都」レアモンデ。
住む人間のいなくなった街の空気は乾き、冷たい静寂に満ちています。
舞台となるこの街は丁寧に作りこまれていて、見どころも色々ありました。屋外の日差しは暖かで、街角で水音を聞いてるだけでも飽きないです。夏にはこんな街へ避暑に行きたいと思ったりしました。
もちろん危険な場所もいっぱい。霧の森は歩いていて不安になってくるし、坑道は息が詰まりそう。地下街は完全にホラー。寂しい怖いやばい。
グラフィックは2000年発売のPS用ゲームとして本当に素晴らしいと思います。現在のゲームはとてもきれいなグラフィックのものが多いけれど、ここまでの道程には必ずこのゲームもあったはず。
音楽はさすがの一言。様々なフィールド、シーンを盛り上げてくれます。曲聴きたさに頑張っていた部分は大きいです。
キャラクターデザインも確か。モンスターデザイン、特にファントム系モンスターが逸品。人物は男女問わずなぜか露出度高めです。女性キャラはタータンチェックのスカートがおしゃれなサマンサさんが好み。そして子どもが天使みたいでかわいい!頭なでなでさせてほしいです……。
ゲーム自体は玄人向けでかなりの辛口といった印象です。深みのある、誠実な作りをされていると思いました。システムを理解し、じっくり付き合っていくことが大事。場当たりで対応しているといずれ厳しくなります。私は一周目ほぼ肉弾戦で通してしまったので、いずれ魔法も使いこなせるようにしたいです。最初からきちんと筆記具を準備して出発していればもっと楽しめたんだろうなー。
ただ、このゲームは万人向けとは言えず、かなり人を選ぶと感じました。
自分がどのようなルールで戦っているのかきちんと理解することが必要です。合わなかった私にはまさしく苦行でした。
法則を理解していなかったため、敵を殴っても殴っても1ダメージ。ボスの特殊攻撃や魔法でさっくりやられる。通常敵もそこまで優しいわけではない。多少時間もかかる。敵への安定した対処方に気付いたら同じ作業の繰り返しに突入。ロード時間も相まって武器の持ち替えが面倒。最後の最後、ラスボス戦まで辛かった。ゴリゴリにゴリ押してもう気分は登山。
とても辛かったけれど、それでも不思議なことに、エンディングを迎え一息つくと、このままでは終われないと思ったのです。こんな泥臭い行軍しなくとも、もっとすっきりと敵を処理することが出来たのでは?作り込まれたシステムには様々な遊び方ができそうです。
本作はクリアデータの引き継ぎができるので、二周目はもっと余裕をもってやれるはず。レアモンデに漂う不思議な空気の中には、噛めば噛むほど味わい深いスルメゲーってやつのスメルも混ざっているのではないでしょうか。
進めるのに苦痛を感じ始めたリスクブレイカーさまへのお節介いくつか
・武器の属性・成長は戦いに大きく影響します。
何かしら敵を叩くとその種族への強さが上がり、代わりに他の二種類下がる様子。
種族ごとに武器を用意してガンガン叩けば法則がそのうち分かるはず。
相手によって武器を使い分けるとかなり楽になります。持ち替え面倒なのは我慢。
EVILに剣は割り当てないほうが良いかも?
相性表を作って整理すると分かりやすいです。
優先順位は調整しやすさで考えると
種族>属性>武器タイプかな?
・もちろん射程距離も重要。
・どうしても火力が足りない場合はチェインアビリティに救済措置が。
・地道に歩いて全エリア調べれば必ず進めます。見落とし注意。
・どうしても届かない足場に妖精の羽。ここぞというときに使いましょう。
・魔法無効かけた?
・本や攻略ページで調べることは決して恥ではないはず。
このゲームは多分、無理をしないほうがいいかもです。
とりあえず脱出したい という場合(以下反転)
・武器はボウガン一本で良い(はず)。
・チェインアビリティにゲインファントムとレイジングエイク。
・これで先手を取ってチェインを絶やさず繋げればなんでも倒せる(はず)。
・大聖堂一部マップは進めるまでひたすらがんばるしかない。
大丈夫。アクションゲームが致命的に下手かつ脳筋な私にできたから、諦めさえしなければ、あなたにもきっとできる。
2020年8月13日:表現や改行を一部修正しました。