cookie clickerで現実逃避

「cookie clicker」で遊んでいる。
http://orteil.dashnet.org/cookieclicker/
確か昨年に一部で流行したゲームで、
当時twitter上で何度かこれに関する記述を見かけた。
このゲームでプレイヤーが行う操作はとても少なく、
本質的にはひたすら「待つこと」を遊びにし、
変化することを楽しむゲームだと感じた。


簡単に言うとクッキーを作るゲームだ。
1クリックすると1つできる。
その作業を補助するために様々な設備やアイテムが用意されていて、
それぞれを作ったクッキーと交換できる。

ある程度の設備投資が済んで、
それなりの数のクッキーが自動生産されるようになったら、後は基本的に放置。
クッキーがひたすら増えるのを見つめ、貯まった頃に新たな投資をすれば良い。
放置してゲーム以外の作業をしていても良いし、
暇つぶしがてら気の向くままにクリックして自分も少しずつクッキーを作っても良い。
画面に時折出現するボーナスのクッキーやトナカイ(季節限定?)が出てくるけれど、
これが飽きさせずにプレイヤーと程々の距離を保たせる良い仕組みになっている。

何よりこのゲームで重要なのは数字の表示の仕方だと思う。
保有クッキー数の表示更新間隔が非常に短く、放置していたら常に増えていく。
要するに動画。
動くものを追うためには目が少し集中する必要がある。
1クリックする毎にクッキーを作った数字がふわっと出るのも良いね。
指先と視覚に集中を向けられる。
気を紛らわせるにはとても良い。

私は現実逃避のためにこのゲームをしている。
手紙を書いているのだが、少々辛い作業になっている。
明るい内容で、送り先も誠実な良い若者たちなので、
手紙を書くことへのモチベーションはある。
しかし、その周辺とはある理由により決別し、
それについて未だ心情の整理はついていない。
書くためには多少なりともその過去と向き合う必要があり、それが苦痛なのだ。

ひたすらクッキーが作られていくのを眺めていると気分が少し楽になる。
クッキーを増やしたいから食べられる前にタイムマシンで過去から取ってくるとか、
クッキーの星とか、反物質体のおばあさんとか荒唐無稽でバカバカしい世界観が良い。

これ、生産量の推移をグラフで出せたら面白いだろうね。
表示された瞬間、極端な増加ぶりに多少笑えるんじゃないかな。
一発ネタというか一度見たら後は「ふーん」で終わってしまうだろうけれど、
小さな笑いは、いくつあっても損はしないと思うのです。


-----追記-----

Grandmaを怒らせてしまったところ、
時折湧く虫にクッキーを囓られるようになり完全放置しにくくなってしまった。
解除するまで時間がそこそこかかりそうだしもう止めよう。
単調な画面に飽き始めた頃に解禁される割には虫の出現頻度が緩い。
だからといって放置はできない。
拘束される割には暇で、管理が面倒なので閉じてしまった。
現時点では止めるきっかけになってしまったけれど、
ストーリー性があるし、ここは改善の仕方によってはかなり楽しくなりそうだ。
とにかく、お世話になりました。
おばあちゃんありがとう。
そろそろ私もがんばろう。

無理せず、ゆっくり、ゆっくり。