『Splatune』が素敵じゃなイカ

ジャケ写でついにあの娘がモデルデビュー!?

『Splatoon』のサウンドトラックCD『Splatune』の感想でも。
発売元は株式会社KADOKAWA。
帯に記載されているのはエンターブレインの所在地、
東京都中央区築地某所です。
築地といえば例の中央卸売市場。
まさにとれとれぴちぴち、活きの良いサウンドがディスク2枚に満載です。

『Splatoon』本編のamiibo産ミニゲーム「イカラジオ」でBGMは聴けますが、
それでもCDを入手する意義は充分感じられました。
イカラジオで聴けない曲やSEも収録。
通しで聴いた時の構成もツボを抑えられて楽しめました。
遊び心満載で、ファングッズとしても中々嬉しい仕掛けがいっぱい。

もしかするとケースが弱いかもしれないのでご注意を。
私のものは開封してケースを開けた瞬間、ディスクを嵌める板にヒビが入りました。

本作はナワバリバトルをテーマにしたコンピレーションアルバムといった雰囲気。
ハイカラシティで大ヒットした話題のCDがついに日本上陸って感じです。
帯や付属冊子が洋楽の輸入盤風で面白いです。
冊子の解説文のページは輸入盤添付の国内向け解説シート風で、
イカ文化を背景とした文章は現代人の視点で読むとユーモアたっぷり。
シオカラーズの曲の歌詞も掲載。
現世人類にも分かりやすく書かれています。

・”らしさ”全開のDisk1
演出が非常に良い『スプラトゥーン』のサントラはさすがの盛り上げ上手。
Disk1はまずバトルのいつものジングルから始まり、
Jam Session verでじわじわ温度を上げてから「Splattack!」。
いきなりサイコーのテンションバクアゲ状態に持って行かれます。
続く「Ink Or Sink」と「Seaskape」で燃料をガンガンくべる。もう干からびそう。
さわやかな「Kraken Up」でほんのりクールダウンしつつ、
「Metalopod」のダークなリフでじわじわ。サビはゲソを掴んで振り回されるよう。
「Now or Never!」で完成するのはイカ焼きではなく、消し炭。
Squid Squadの日本ツアーはまだですか!?

お次はABXY。
SFC大好き人間にとって反則級の魔法の四文字を冠したバンドは
名の通りのピコピコサウンドで明るく元気いっぱい。
メンバーのややメンヘラ感漂う顔を眺めつつ聴くとまた味わい深い……。

Hightide Eraはややオトナでビター風味。
ピアノが印象的なサウンドはオシャレかつ情熱的。
私は特に「Hooked」が好きです。
刹那的な雰囲気もあってちょっぴりワビサビ感じちゃう。
「Sucker Punch」は晴れた高い秋の空にぴったりだと思います。

ゲームを新規開始した時のみ聴けるサウンドも収録。
改めて聴くと初のナワバリバトルまでじわじわと煽っていくのが上手い。
あの時の堪らないワクワク感を思い出しました。

普段の広場に流れる様々なフレーズをしっかり聴かせてくれるのもうれしい。
細部まで丁寧に作り込まれた世界もスプラトゥーンの魅力だよね。
ウクレレの曲が地味に好き。UFOとか火星人とかチープなSF風で楽しい。

Disk1はフェスのお題発表ジングルで締め。
思わず続けてDisk2も聴きたくなっちゃう小粋な構成。ナイス!

・思い出もたっぷりなDisk2
Disk2冒頭からいよいよフェス。みんな大好きシオカラーズが登場。
表現の幅が広くまさに実力派。どの曲も良いなぁ。
「イマ・ヌラネバ―!」って曲名のセンスが地味に好き。
あの2人ってこんな感じの題名付けそうじゃない?
少々トラック飛ばしてここに書いてしまうと、
「シオカラ節」はご存知の通り聴けば天国歌えば極楽。
疲れた時でも聴いた途端、浸透圧が即座にガッと上がります。
初めて聴いたあの瞬間は今まで私がゲームで遊んできた中で最高の体験の1つです。
対してしっとり切ない「マリタイム・メモリー」も素晴らしい。
ああ良いゲームに出会えたな、としみじみするのでした……。
冊子で紹介されていたラッパーさんのエピソードで少し笑っちゃいました。

もちろん”彼ら”の曲も収録です。
私は「Tentacular circus」が一番好き。浮遊感と疾走感がたまらない!
解説で2014年11月6日の事件が言及されていたのは嬉しい。
ゲームの発売日まであの映像を何度見たことか。
リズム感が良くて遊び心満載な映像をとても気に入っています。
その時の様子を見直そうと任天堂のホームページとeshopを確認したところ、
日本語版は公開終了したようです。残念というか、とても寂しい。
北米サイトの英語版はあったので貼っておきます。30:00辺りからが例の事件です
動画単体は以下のリンクで。
(Nintendo Direct - 11.05.2014)

本CDにはイカちゃん達の世界の音が収録されているのが嬉しかったです。
「元祖正調塩辛節」は少し音量大き目で聞いてみるとなんだか心が温まりました。
ハイカラシティでかっこつけてるイカちゃんたちも
こんな感じの地元で子供時代を過ごしてきたのかな?
初めての街でイカスタワーを見上げた時はすっごくドキドキしてたのかも?
聴いているうちにイカちゃんたちの存在に立体感が増して、愛着が深まりました。
単なる操作キャラ、自分の分身ではなくて、
1人の人格として独立して見えるようになったというか。
弱っちぃ中の人のせいで悔しい思いをさせちゃってごめん。
もうちょっとがんばってみるね!

・後味の余韻そのままに……
最後に収録されていたのは2014年のE3版「Splattack」。
イカちゃん初お目見え映像のBGMです。
https://www.youtube.com/watch?v=dUl-iHKGgck(Splatoon E3 2014 出展映像 )
いきなりのイカ登場とこれを聴かされた時の衝撃は凄まじかった。
私はその時即落ちたこともあってこの曲の収録とこのCDジャケットはうれしいです。
あの驚きと「これ絶対面白いやつだ!」っていうワクワク感が鮮やかに蘇りました。
そしてこの構成、最後までとても良いですね。ああ本当すごく良い。
ゲームの楽しさを引き立てる、とてもイカした名盤だと思います。
最近少し遠のいていましたが、以来また遊ぶ頻度が上がりました。

ではでは、ハイカラシティでお会いしましょう。


・余談
amiibo的にはぱっと見ガール大はしゃぎなオレンジイカのジャケ写ですが、
イカは体色は変わっても虹彩の色は変わりません。
なので、あのCDジャケットはどちらかというとamiiboでいうダイオウイカさん。
……ということに気付いたのは一通り聴き終えた後。
ぬか喜び祭りのお詫びにガールamiiboのシブヤちゃんへリッツをお供えしたのでした。

ドヤァ

※本文中のURLは全て2015年11月3日閲覧。


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「イカamiibo三点盛り」(2015年10月24日)
http://pinklight322r.blogspot.jp/2015/10/splatoon.amiibo.html
我が家のイカamiibo3人についての紹介。
ガールの写真、気に入ってます。