スーパーマリオ30周年記念ライブ感想(東京公演)

公演パンフレット。
この写真では分かりにくいですが、左側はマリオの横顔。

2015年9月13日、
『スーパーマリオブラザーズ』が発売30周年を迎えました。

それを記念して同9月21日に催された
「スーパーマリオ30周年記念ライブ」に行ってきました。
超豪華サウンドに貴重な企画も。とても贅沢なマリオタイムでした!

語彙が乏しく上手く表現しきれないのですが、感想を書きました。
「とっても楽しかった!!」というのが少しでも伝われば幸いです。

スーパーマリオ30周年記念ライブ 公式ページ
http://www.promax.co.jp/mario30thlive/


私、本公演のチケットの先行抽選で二回落ちました……。
三度目の正直でようやく座席入手!
試練?を乗り越えて本当に良かったと思える素晴らしいライブでした。

東京国際フォーラムのホールAに入ると、舞台にはブロックやコイン、そして土管。
「スーパーマリオブラザーズ」の地上ステージのようで楽しい。
ポールに掲げられたフラッグはマリオの印。
そうか。マリオさんは既に通過済みか……。

大好きな曲がレアな音色のアレンジで開演前から嬉しいサプライズ!
開演前と休憩時間終了間際に流れるチャイムが「水中BGM」になっていたのです。
国際フォーラムのチャイムって変更できるのね。
開場中や終演後のBGMももちろんマリオシリーズの曲。
ひたすらマリオの世界にどっぷり浸れる公演でした。

・30年熟成・凝縮された旨味と出合う1部
まずはやはりこのスタンダード、「地上BGM」から!
王道サウンドのように聴こえて実は結構大胆なアレンジだったかも。
30周年を迎えた今、一息つくのではなくて
既に次へと前に向かって走っていくマリオの姿が思い浮かびました。

2曲目:「マリオ3メドレー」。
粒ぞろいな名曲たちがどんどん出てきます。
ああ、遊びたい……!
聴いて思い出す程やはりマリオって本当にすごいゲームだと再確認。
生まれる時代を間違えなくて良かった、と一瞬真顔になったりして。
でも次の瞬間「あーこれこれ!」と笑顔に戻されるのでした。
顔の筋肉のコントロールをほぼ完全に握られている……!

3曲目:「ウォーターランド」と「チコ」
バイオリンののびのびと麗しい音色。
美しい一曲でした……。あっ、に、二曲だ!
今回のライブ、編曲も本当に素晴らしかったです。

4曲目:「Newスーパーマリオメドレー」
あのふぁーふぁーの掛け声、聴く度につられてしまいそうになるのです。うずうず。
『New スーパーマリオブラザーズ Wii』のタイトルは、
落ち着きと軽やかさとわくわく感が同居していて、私が大好きな曲の一つ。
そして本メドレーでの登場タイミングも絶妙。「そうそうここ!」と頷くのでした。
『New スーパーマリオブラザーズ U』「地上BGM」で蘇るふてちゃんの思い出……
※「ふてぶてしい表情のちびヨッシーちゃん」の略です。

5曲目:「マリオカートメドレー」
スクリーンに映し出されるのは懐かしのあの画面。
信号が変わって一斉に、そして演奏もスタート。
シリーズの中からバリエーション豊かな曲が次々登場。
「ワルイージピンボール」が好きなので、まさかの選曲で更に嬉しかったです。
「MarioKart8」のオリジナルでのギターパートは増崎孝司さん。
本公演でのギター担当は北島健二さん。
某界隈には中々熱いシチュエーションなのではないでしょうか。

6曲目:「ドルピックタウン」
ロックでかっこいいマリカ8テーマから転じて
こちらは明るく楽しいリズムで笑顔になっちゃう曲。
セットリストもさすが完璧な流れ。温度調整がいい感じです。
ノースリーブでポニテで日傘装備のピーチ姫、かわいいよね!

7曲目:『スーパーマリオ64』「メインテーマ」
生演奏、やっぱ良い……!
マリオさんってば管楽器がよく似合う。
以前、別のゲームミュージックコンサートでも思ったのですが、
ゲームの画面がスクリーンに映されるのって良い演出ですね。
「マリオカートメドレー」では指が勝手にドリフトしようとしたり、
この「メインテーマ」では、無意識にバッタンを避けようとして
手拍子を忘れ、一拍抜かしてしまいました。うぐぐ。
しかも多分、私避けきれてなかった。ぐぐぐ!

ここでようやく1部終了。この時点で既に大満足です。
ここから2部があるんですか?
こんな大盤振る舞いで良いんですか!?


・個性派な登場人物達が眩しい!2部

本ライブではスーパーマリオシリーズを作ってきた
近藤浩治さん、手塚卓志さん、そして宮本茂さんが登壇。
様々なお話も披露していただけました。裏話たっぷり。
宮本さんと土管とか、効果音の意図と隠された苦労、
容量やりくりで雲が草に化けたりゲッソーパイセンが半分しかいなかったり、
ゲームが豪華になることで近藤さんに振りかかる意外な問題等々、
どれもとても興味深く、それだけでなく笑っちゃう面白いお話も色々。
楽しいゲームを作ってくれていたのは、暖かくて素敵な方々でした。

さてさて2部はそんな神々お三方が舞台に勢揃い。
「スーパーマリオメーカー」コーナーからスタートです。
客席から1人、プレイヤーを募り、
このライブのために手塚さんが作成されたコースを生演奏付きでプレイ。
近藤さんの奏でるピアノをBGMに、
手塚さん制作オリジナルコースをご本人の解説付きで遊べる。
吉田尚記さんにツッコミも入れてもらえるぞ!
ゴールしたらこれまた超豪華なファンファーレ付き。
そしてプレイヤーには近藤さん、手塚さん、宮本さん、お三方の
サイン入りスーパーマリオメーカーをプレゼント。
クリスマスと正月と誕生日が末代の分まで一気に襲来だー!わーわー!!!

本公演は客層が非常に幅広く、老若男女国籍問わずでしたが、
プレイヤーを募集するともちろん会場中みんな一斉に挙手。
そんな中選ばれたのはある小学生の男の子。
礼儀正しく気遣いがよくできて、しっかりとした受け答え。
将来が非常に楽しみです。
が、コントローラを持っていざ始めるとまさかの全力疾走。
本気で解きにかかってる!立派にゲーマーだった!
折角のコースがあっという間に!
今のブロック、配置がドットマリああもう画面外に!
駆け上る東京タワー!もう少し見せて!!
これには大人が大慌て。急いでファンファーレの準備。
この展開誰か予想できました?
この様子はファミ通の記事に動画が掲載されています。
https://youtu.be/cULsUeJRf9s
(「スーパーマリオ30周年記念ライブ 『スーパーマリオメーカー』コーナープレイ映像」)
ゲームって本当に面白いなぁと思わず笑ってしまいました。

彼は任天堂に入社志望とのこと。
30周年を祝う場での新星登場。良い流れですね。
こんな風に次代の才能が現れて、みんなでマリオと一緒に走っていくのかな。
彼が作るゲームを遊べる日を楽しみに待ってます!

9曲目:「かくざいもくざい」
そんな楽しいコーナーですっかり温まったところで二部の演奏がスタート。
踊るようなフィドルはケルトなお祭りムード。
盛り上がるに決まってるでしょう!客席からの手拍子も弾みます。

続いてバンドメンバー紹介の二曲。
まずはロックで激しい「地下BGM」。
魅せます魅せますソロパート。
改めてどのミュージシャンの音も心地よく、演奏する姿もかっこいい!
そして「パックンフラワーの子守唄」。
まずはふんわりとした響きのボーカルが、
そしてバイオリンが奏でるメロディは
柔らかく優しいけれど熱さも秘めています。

本公演を彩る3人のヒロインの輝きも非常に印象的でした。
ドラムの川口千里さんは小柄でキュートな外見と裏腹に力強いプレイ。
バイオリンのSAYAKAさんの奏でる音色は胸がキューっとたまらない。
キーボード&ボーカルの小田朋美さんの声は
柔らかいけど熱もこもっていて心地良い。
程よく熱めのお風呂というかなんというか。

今回の演奏は超一流のミュージシャンが集結。
MCで吉田さんが仰っていた通り、まさにミュージシャン版『スマブラ』でした。
スマブラは基本的に対戦ゲームですが、ライブは協力プレイなのでヤバい。
豪華チームによる技の数々はどれも超威力。
ストック制だったら私1曲目の地上BGMすら生き残れなかった。
本当、大げさじゃなくて。

12曲目:「決闘!歴戦クッパ」
連番者のコメント「クッパってかっこいい!」
ここに新たな大王さまファンが誕生しました。確かにカッコいい!

13曲目:「マリオ3Dランド&3Dワールド」
「SPECIAL8」では吉田さんによるマリオ絵描き歌の実演が。
帰宅して試したところ、確かにあの絵描き歌、描きやすい。
あと、「うごメモ3D」で開催の「マリオシリーズ絵描き歌」コンテストの入選作品が描きやすかったり面白かったり。
「スーパーベルの丘」のメロディーって聴く度になぜか涙腺が緩む。
大好きな曲の1つです。にゃおーっす……!(涙目)
『ネコマリオタイム』50回おめでとうございます。あの番組のノリ結構好きです。

14曲目:「スーパーマリオワールドメドレー」
このタイトルがついに登場。ヨッシー!
「マリオのエンディング」っていうと私は本作の曲を思い出します。
ちょっと切ないけどきっとまた会えるっていう予感をくれる、
プログラムの締めに相応しい曲でした。ああ良い1日だった……。

で終われるはずないじゃないですか!
アンコール!アンコール!!


・30年の歩き方、そして未来へ踏み出すアンコール
En1:アスレチックメドレー
近藤さんによるピアノソロ。
こんな嬉しいことがあるなんて!
実直で柔らかで遊び心たっぷり、素敵な演奏でした。
この方がいつもこうして楽しませてくれたんだと思うと胸が一杯に。
もうすっかり近藤さんのことを大好きになってしまったのでした。

En2:「マリオギャラクシーメドレー」
あの2Dの素朴な地上から出発し、地下、海、空、そして宇宙へ。
幾多の冒険を乗り越えたマリオの背中は勇ましく壮大な「フローターランド」が似合う。
マリオはおしゃべりな人ではないから何を考えながら旅してるかは分からない。
私が「エッグプラネット」を聴く時感じるようなワクワクを彼も感じたりするのでしょうか。
「ウィンドガーデン」の頃には涙が止まらなくなりました。落ち着け右目。
これからもいつまでも、この素敵な配管工さんたちに
笑って冒険していって欲しいなぁと思うのでした。


スーパーマリオシリーズ30年目にして初の単独ライブは
明るく楽しく、とっても豪華だけどほっとする素朴さもあり、
遊び心が思いっきり凝縮されてる中に優しさのエッセンスも効いて、
まさに幸せな気分にさせてくれるライブでした。
本当にありがとうございました。
もし次の機会があるなら、その時も是非!



参考外部URL
http://www.famitsu.com/news/201509/22089307.html
(ファミ通ドットコム 「【一部動画あり】近藤浩治氏生演奏による『スーパーマリオメーカー』のプレイも飛び出した、“スーパーマリオ30周年記念ライブ”東京リポート」)


本記事内引用URLは全て2015年11月23日閲覧。